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『菜の花畑の笑顔と銃弾』を見て
最近ドン引きされる重い話題ばっかりだったので、ちょっと別の話(たくさんある!)をと思ってたんだけど、どうしても今書いておかなければならないことなので、ちょっとまた戦争…というより、平和の話を。

今日、NHKスペシャルで『菜の花畑の笑顔と銃弾』を見た。アフガニスタンで農業支援をしていて、昨年8月に殺害された伊藤和也さんの特集だった。

彼の撮った写真と報告書、そして現地の様子が写されてた。どんな番組だったのか、ちょっと言葉ではうまくまとめられないけど、伊藤さんの生き様とか、現地の人に本当に慕われていた姿に、とにかく、すごく、感銘を受けた。

僕たちは、アフガニスタンにどんなイメージを持ってるだろう。9・11テロ以降やっぱり自分もアフガニスタンには興味があって、報道とか、写真集とかいろいろ見てきたつもりだった。そこには、アメリカ以前にソ連侵攻当時からの戦乱で、荒れた大地で武器を持つ人びと、貧困、憎悪、悲劇があった。もちろん笑顔の子どもたちなんかも写っていたけれど、それらはなんだか、すごく遠い国のまったく自分とは関係ない世界のような気がしていた。

けれど今回の映像では、同じ日本人である伊藤さんが、現地の人たちと協力して、共に泣いたり笑ったりしながら、5年もの間、緑で豊かな食べるものに苦労しない国にするために、協力している姿があった。宗教とか文化とか関係なく、アフガンの人たちは、当たり前の話だけど、同じ人間だった。農業に従事する気のいい人びと、枯れた地に水を引こうと努力する人たち、一面に広がる菜の花畑と笑顔があった。

ある雑貨屋には伊藤さんの写真が飾られてた。葬儀には1000人近い人がきたらしい。「イトー」「イトー」って現地の人たちは言ってた。たくさんの子どもたちの笑顔が、伊藤さんの写真にはあった。彼は、日本人とか国際貢献とか以前に、同じ仲間としてアフガニスタンの人たちに慕われてた。なんだか涙が出た。

報道カメラマンって職業に、自分はある意味尊敬とか憧れの気持ちを持っているんだけれど、伊藤さんが5年もの間苦楽を共にして、信頼関係を築き上げてきた中で撮った写真には、どんなカメラマンでも映し出せない現地の人たちが写っていたと思う。彼が亡くなったのは、何年も失敗し続けた「さつまいも」がやっと収穫に成功した年だった。

伊藤さんが亡くなった当時、「そんな危険なところに行くから」とか、「自己責任」とか、「日本でもできることがあるだろう」とか、彼の貢献を賞賛する一方でそんな言葉を聞いた気がする。正直に言えば、自分にもそんな気持ちがまったくなかったとは言えない。でも今回の番組を見て、到底そんな気持ちは湧いてこなかった。
彼は自衛隊の活動(内容ではなく米軍に協力しているということ)によって、(彼を知る人びとや彼の活動地域以外で)日本人に対するイメージが変わってきたり、治安が悪化してきた頃から、十分に安全には気を配っていた。それでも悲劇は起きてしまった。
伊藤さんが拉致された当時、周りに人びとはなんとか彼を助けようとあとを追いかけたらしい。金目当ての犯行に、現地の人たちは本当に悲しんでいた。


伊藤さんは、現地で活動することを決めた際に、その動機や決意をあまり語らなかったらしいけど、ペシャワール会への入会志望動機には、その一部を伺いしることができる。以下最後の方だけだけど、引用紹介します。
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 私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたいということです。これは2年や3年で出来ることではありません。
 子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になれればと考えています。
 甘い考えかもしれないし、行ったとしても現地の厳しい環境に耐えられるのかどうかもわかりません。
 しかし、現地に行かなければ、何も始まらない。
 そう考えて、今回、日本人ワーカーを希望しました。
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人を幸せにしたい。今まで自分はどれほどそのことについて本気で考えてきただろうか。伊藤さんの百分の一でも、万分の一でも、彼に近づきたいと思った。

前から思ってたことだけど、アフガニスタン・イラク・パレスチナには、今すぐではないとしても、いつか行かなければならないだろう。

それから忘れてはならないのは、伊藤さん以外にも、同年代の日本人が何人もアフガニスタンで活動していたということ、そして今も世界中でしているということ。偽善でも傲慢でも非力で無力な自分でも、何らかの形で、協力したいと思う。

…以上。


伊藤さんのご冥福を心からお祈りします。
あなたのことは忘れません。














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